「金沢八景」の面影を探しに
「金沢八景」という言葉は駅名にもなっており、地元の人ならずとも、その名前は耳にしたことは多いと思うが、「八景」の意味まで知る人は少ないと思われるので、簡単に紹介したい。
日本では室町時代以降、名勝地の景色を中国の宋の時代に描かれた「瀟湘八景(しょうしょうはっけい)」に倣って「○○八景」と称し、風景を楽しむことが流行した。その「八景」とはただ、8つの景色を列挙する訳ではなく、「瀟湘八景」に準じ、季節や時間に応じさせるようにしている。
落雁(らくがん) 雁が舞い降りてくる風景
帰帆(きはん) 帆船が戻ってくる風景
晴嵐(せいらん) 晴れた日にたつ霞の風景
暮雪(ぼせつ) 日暮れの雪の風景
秋月(しゅうげつ) 秋の月
夜雨(やう) 夜に降る雨の風景
晩鐘(ばんしょう) 晩に寺院の鐘の音が聞こえてくる風景
夕照(せきしょう) 夕焼けの中の風景
景勝地の風景に、中国の古い水墨画の風景を当てはめるということは、当時の教養人の知的な遊びであったと思われ、日本各地の景勝地に「○○八景」ができた。その中でも滋賀の「近江八景」、そしてここ「金沢八景」は現代の人も知る、代表的な「八景」といえよう。
「金沢八景」は江戸時代に多くの浮世絵画家によっても描かれている。中でも歌川広重の「金沢八景」 は有名なので目にされたことのある方も多いと思われる。
そこで今回は、歌川広重の浮世絵の面影を探しに金沢八景の町を散策したいと思う。

歌川広重 金龍版金沢八景絵図
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1.洲崎晴嵐(すさきのせいらん)
2.瀬戸秋月(せとのしゅうげつ)
3.小泉夜雨(こずみのやう)
4.乙舳帰帆(おっとものきはん)
5.平潟落雁(ひらかたのらくがん)
6.野島夕照(のじまのせきしょう)
7.内川暮雪(うちかわのぼせつ)
8.称名晩鐘(しょうみょうのばんしょう
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