平松屋 北久里浜本店

平松屋

北久里浜の駅前を横切る大通り沿い、横須賀市内でもひときわ「ラーメン激戦区」と言われているこの地で、1997(平成9)年の開業以来、地味ではあるがコツコツと、常連客を通わせる名店がある。それが今回ご紹介する「平松屋」だ。

平松屋のあるこの通り沿いには、神奈川県を代表するラーメン店「吉村家」の流れを汲む「長谷川家」をはじめ、「きたくり家」など「家系」の一派が多く店を構えている。「平松屋」もその屋号から「よくお客さんに家系と勘違いされるんですよ」ということ。濁った琥珀色のスープに太麺、たっぷりの野菜やネギなど選べるトッピング。確かに、見た目はよく似ている。

平松屋

だがここのラーメンは、付近の店のものとはだいぶ違う。「家系」は豚と鶏のブレンドスープだが、平松屋は豚の拳骨(ゲンコツ)と背ガラを使った豚100%スープ。社長の自宅でじっくり炊いた濃厚スープを、冷凍して店舗に運び一定量をストック。お客さんの入りに応じて順次火にかけ、ショウガ、ネギ、ニンニクなどの香味野菜を追加投入して仕上げ、最後にその野菜を裏ごししてスープに加え、独特の“とろみ”を演出している。最近はこの手の「ポタージュ系」スープが話題となっているが、「平松屋」ではその作業を創業時から続けているという。その先見性には驚きだ。

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