落語「王子の狐」の舞台が、そのまま現存する!?

王子稲荷神社

「王子の狐」という落語があるそうです。

事の次第をお話ししますと、舞台は江戸時代。ずいぶんと女性にモテる主人公の男が遊びほうけた帰りに、王子稲荷神社のそばで若い女に化ける狐と遭遇いたします。化けた瞬間を見た男でしたが、こんなにきれいなら騙されてみようと狐の女に声をかけ、「扇屋」という料理屋に二人で入ります。酔った狐の女が寝入ってしまったところで、男はしこたま食って飲んで、しまいには玉子焼きのみやげまで持って、狐の女を置いて帰ってしまいます。狐の女は神通力が切れたのか、狐の姿に戻ってしまって、店の人たちにさんざん叩かれて追い出されてしまいます。

その顛末を友人から聞かされた男は、申し訳ないことをしたと、後日、手みやげを持って王子稲荷にやってきまして、例の女に化けた狐の子供に「これはお詫びのしるし」と手みやげを渡します。中身を開けると、ぼた餅です。子狐は「食べてもいい?」と母狐に聞きますが、「やめときなさい、いまどきの人間は信じれたもんじゃない、馬の糞かもしれないから」と答えます。これが、オチ。

そんな落語の舞台が、そのままに王子の街に残っているというと、狐につままれたような気がしますでしょうか?

飛鳥山博物館

王子稲荷神社はもちろん現存します。

そして「扇屋」という料理屋は、今は「新扇屋ビル」と名を変えてしまっていますが、未だにおみやげの玉子焼きを販売しているのだとか。

それに王子にはもう一つ、「装束稲荷神社」というおいなりさんがあり、そこから王子稲荷神社まで狐が行列をつくって歩いて行く、という錦絵が描かれていたりします。ちなみにその錦絵、飛鳥山博物館に所蔵されているとのことなので、一度ご覧になるといいかもしれません。

王子稲荷神社
住所:東京都北区岸町1-12-26
電話番号:03-3907-3032
http://www.genbu.net/data/musasi/oujiinari_title.htm

装束稲荷神社
住所:東京都北区王子2-30-14
http://www.city.kita.tokyo.jp/misc/kanko/data/h/2.html

王子 扇屋
住所:東京都北区岸町1-1-7新扇屋ビル1F
電話番号:03-3907-2567
営業時間:11:00~19:00 月曜定休

飛鳥山博物館
住所:東京都北区王子1-1-3
電話番号:03-3916-1133
開館時間:10:00~17:00(観覧券発行は16:30まで)
休館日:毎週月曜(祝日・振替休日は開館)、年末年始、祝日・振替休日の翌日(土日は開館)、臨時休館日
http://www.asukayama.jp/